バリュー投資アカデミー ブログ:初心者が陥り易い、株式投資でやってはいけないの6つのポイント

バリュー投資アカデミー ブログ

 

2013年の10月、ツイッターがIPO申請を行った翌日に、ツイッター社とは全く関係の無いTweeter Entertainment社の株が1400万株も取引され、一時売買停止になる事態が発生したことがあります。

これは、ツイッター社の証券取引コード「TWTR」とツイーター社の証券取引コード「TWTRQ」が似ていたことから、勘違いをしたトレーダーが殺到したためでした。


 注意力のある投資家ならば証券コードの最後の「Q」を見逃すようなことは無いのですが、これは株取引の初心者が犯しやすいミスかもしれません。
ここで、やってはいけない6つのポイントをご紹介します。

 

1. 会社の基礎情報を調べない
株式の価値を考えるには、ポイントがあり、それをチェックさえすれば、買い時かそうでないかを決めるのは単純で簡単なことです。

ポイントをおさえた下調べをすることで余計なリスクは十分ヘッジできます。

2. バイアスを認識していない
人間には必ず潜在意識のバイアスがあります。

自分にバイアスがあることを認識していないと、本能のまま、感情のおもむくまま行動を起こすと誤った結果につながります。
バイアスには、自分の仮説や意見を支持する情報ばかりを集める「確証バイアス」と、自分はセンスがある、ついていると、楽観視してしまう「楽観バイアス」があります。他にも、「赤信号みんなで渡れば怖くない」と考える「集団バイアス」などがあります。

3. 配当を追いかける
低金利の時代が続いているため、他の投資よりもリターンが多く、目先のキャッシュが手に入る配当に惑わされる投資家は以外と多いです。特に素人の投資家程。

会社が四半期配当を払うために、当然ですが、キャッシュが必要であり、キャッシュをもしすべて使い切ってしまったら、将来のための投資を行わなかったら、最終的に業績が低迷し、配当もなくなり、株価も下がっていきます。

それよりも、目先の配当、キャッシュでなく、しっかり会社の将来を見据えて、高収益の成長株に注目した方が得策です。

4. 株や税金に固執する
長い間多くの株を保有していると株に執着したり、含み益課税を気にして売却機会を失ったり、する方もいらっしゃいます。しかし、金融危機などで株価が暴落すれば、税金を上回る損をすることになり、定期的に価値の見直しを行い、適切なタイミングでの売却が必要です。

適切なタイミングとは、価値と株価を同じ水準又は、価値を上回る株価になった時です。

5. 途中で間違いに気づけは方針を変える
お金に関しては誰もが感情的になりやすいものです。感情に左右されない一番の方法は、価値を見抜いて、その数字を基に投資の売買の判断を行うことです。

投資した当初は、判断が正しくても、世界は日々変化しているわけですから、定期的な見直しのタイミングで、投資した際の前提に変化があったり、将来見通しに変化があり、何かしら誤りに気付いた時は、素直に認め、軌道修正することが必要です。

プロにとっても、誤りを認めることは難しいこともありますが、これができなければ一流のプロではありません。

株買っておけば得られたはずの利益は得られないが、いつもそうなるとは限らない。

6. ニュースに一喜一憂する
取引日の最初の数時間を「アマチュア・タイム」と呼ぶ人もいます。

前夜の新製品発表や役員交代などの株価に影響を与えそうなニュース見て翌朝に株を売買する投資家がいるためです。

プロは、ニュースの騒ぎが落ち着き、マーケットが基本的なレベルに回復するのを待ってから取引をすることも有りますし、そのニュースを踏まえた適切な株式価値を判断し、売買することもあります。

 

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