バリュー投資アカデミー ブログ:転職も婚活も「バリュー」がポイント

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転職も婚活も「バリュー」がポイント

転職を考えると時のポイントは何だと思いますか?皆さんも転職を考えたことがあれば、必ずこのポイントを考えたことがあると思います。

それは、現在自分が働いている会社をこのまま継続した時の自分の「バリュー(時価評価)」と、転職した時の「自分が成長した時のバリュー」を考え、バリューが高まるを選択するのが一般的には賢明です。この会社にいるのがベストであると思えるなら、転職はしないほうがいいですし、そうでないなら、転職実行になります。

反対に「現在の会社にいても、自分の力を発揮できない」ようなら、転職をすべきでだと思います。感情的に我慢ができず、イヤなことがあるという軸で辞めてしまう人は、逆に自分の価値を下げ可能性があり注意が必要です。

いちばんやってはいけないことは、損切りをしないことです。

「ここで辞めてしまったら、今までの努力が無駄になる」と考え、いつまでも居続けることです。ブラック企業の社員が会社を辞められないのは、損切りができないことも一つの原因だと思います。もっと自分が成長する機会は世の中にはたくさんあるのですから。

転職に限らず、変化や変動を嫌う人は、“現状維持の静止摩擦”が働き、「居心地がよい今の場の方がよいと人間は誰でも無意識に思ってしまいます」。

そのため、「新しい場所には行けない」と考えがちです。今の場所が一番居心地がよく、成長機会のある場所に移動するには、居心地の悪い道を絶対に通らなければならず、成長のブレーキになってしまいます。誰でも。

静止摩擦とは、動き出す前の摩擦力のことで物体は、動き出す前と動き出した後とでは、摩擦力の大きさが違います。動き出す前は大きな摩擦力がかかりますが、動き出せば摩擦力は小さくなります。

そのため、動きだしさえすれば、物事はスムーズに動くわけです。

環境の変化に対する不安から、現状に留まろうとする静止摩擦が自分の中で生じていることを意識し、意識的に居心地の悪い場所に動く必要があります。成長するためには誰でも。

「転職するのか、しないのか」を適切に判断するためには、その摩擦を恐れずに「数ある選択肢の中で、これがベストなのか」を自分に問いかけることが大切です。

自分のことを時価で考える。

この理論は、“婚活”中の人にもあてはまると思います。
「結婚すれば相手が自分を幸せにしてくれる」とか、

「私には、自分を幸せにしてくれるパートナーがいない」とか考えている人は、結婚相手が見つかりにくいと聞きます。

なぜでしょうか?

それは、「幸せとは、相手から与えられるもの」と考えているからだです。

「自分が幸せにしてあげたい人」ではなく「自分を幸せにしてくれる人」を見つけたいと思っているうちは、相手に恵まれないと思います。

「幸せを求めているうちは、幸せになれない」というパラドックスがあるからです。

逆に、「相手を幸せにしてあげたい」という気持ちが、結果的に自分をハッピーにするのだと思います。

株式投資も恋愛と同じで、投資先を選ぶときに「自分が儲けたい」という気持ちが先立つと、不思議と儲からないものです。会社の理念、社会的な意義の根っこを踏まえ、儲けることも大切かですが、本当は、もっと大切なことがあると思います。

 

それは、

「世の中の役に立つ」
「この会社が生み出す価値は、こういう点で社会に貢献している」

そう確信を持てる会社にこそ投資すべきであり、日本をもっと盛り上げることにつながると思っています。「情けは人のためならず」です。

自分の“ 時価”を上げるために、「相手本位で考える」「他者への関心を持つ」ことを心がけることが、結果的に自分の時価を上げると思います。

多くの投資家をみて考えるところ、成功する投資家とはそのような自己評価ができるかどうか、という点にかかっているように思います。

 

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