バフェット氏投資会社、2.7兆円赤字転落! バリュー運用専門のアカデミー

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世界NO1インベスターであるウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが先月、昨年10~12月期決算は、最終損益253億ドル(約2兆7830億円)の赤字に転落したと発表しました。

前年同期は325億ドルの黒字でしたが、赤字となった理由は以下の2点です。

  1. 買収先の米食品大手クラフト・ハインツで減損損失30億ドルを計上
  2. 相場下落で保有する上場企業株に評価損が発生

ちなみに、クラフトは、バークシャーが27%を保有する米食品大手クラフト・ハインツで、チーズなどのブランドです。2013年に米食品HJハインツを約230億ドルで買収。両社はその後傘下のハインツと米同業クラフト・フーズ・グループを合併、足元・今後の売上高の成長力に陰りが出ており、今回の減損となっています。

 

ここで気になる点としては、以下の2点です。

  1. 相場が不調
  2. 割安で買いにくい状況

バフェット氏は近年、事業会社の大型M&A(合併・買収)を強く志向しており、米クラフト・ハインツはその象徴的な案件でした。

フェット氏はそれでもなお大型買収に意欲をみせており、2月の決算発表と同時に発表した「株主への手紙」の中で、1120億ドル(約12兆円)の現金・同等物の使い道について「バークシャーが永久保有できる事業に投資する」と改めて表明。

昨年に大型M&Aが無かったことについて「買収価格がとてつもなく高かった」と釈明しておりますが、その上で今年は「引き続き巨額(エレファント・サイズ)の買収案件を望んでいる」と述べていました。

足元の相場、割安いで買いにくい、過熱マーケットが継続している点注意が必要です。

 

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