倫理観の基準と経営陣への指導方法とは? バフェット&ゲイツ【バリュー投資アカデミー】

質問:Kim Martinです。財政学を専攻しています。どのような方法で組織全体に倫理的指導を行っているのか?どのようにして、経営陣があなたの倫理と一致した意思決定をしているのか確かめる方法は?

バフェット:弊社は潤沢な資金をもっているため、多少の損失を計上する余裕はあります。しかしながら、評判を落とすような余裕は一切ありません。経営陣に対しては、自分のすべての行動を、法的な基準だけでなく、あらゆる基準に照らして判断してほしいと伝えています。

その1つが弊社では新聞テストと呼んでいるものがあります。

それは、自分のしたことが、翌日、新聞に書かれていた時、家族や友達や近所の人々がそれ読んで、嫌な気持ちにならないのか?という基準です。

私は、このテストをクリアできない者は、すべてダメだと言っています。

いつでも電話していいよと伝えているですが、電話がくるのはいつも、問題が起きた時だけなんだけど・・・

ゲイツ:マイクロソフトの場合、経営にかかわっている者の大半は大学や大学院を出たあと、弊社に入社しています。事業内容は、単純で優れたソフトウエアを制作することです。でも注意しなければならないことがあります。それは、弊社の製品は世界市場で大きなシェアを占めているからこそ、顧客との接し方はより慎重にならなくてはいけないと考えています。きちんとした規定も設けています。弊社の経営陣の行動に私は自信を持っています。

バフェット:偉そうに言ってますが、実は大学を卒業していないんです。

ゲイツ:このトレーナーが気になる?じゃ、すぐ脱ぎますよ。ずっと着ている気はなかったし。

バフェット:そもそも、着て来ちゃまずいじゃない。

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