バフェット、投資の失敗認める バリュー投資アカデミー バフェット記事
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バフェット、投資の失敗認める
2019年5月12日号の日経ヴェリタスにバフェットに関する記事で、投資先が巨額損失を計上し、投資の失敗を認めた旨の記事が掲載されていました。
投資の失敗を認めたのは、バフェットの運用会社であるバークシャー・ハザウェイの株主総会の場でした。
運用先である米食品大手クラフト・ハインツが巨額損失を出したため認めたわけです。
ハインツの株式の30%程度保有しいる大株主ですが、将来収益の見通し通りの収益を計上できずに減損処理を昨年末に実行、これに伴い、バークシャーも保有株の減損損失として約3300億円を計上したためです。
今まではこういった大幅な減損は殆どなかったため、
手腕に陰りか?
とも言われてしまっています。
バフェットの運用の特徴は、企業の本来の価値よりも割安な株を取得し、値上がりを待つ「バリュー株投資」です。
年20%前後のリターンを生み出し世界NO1の運用資産を保有しているバフェット氏ですが、今までも投資の失敗は過去何度もあったのですが、どれもかすり傷ですませてたのですが今回は大きな損失です。
ただ、バフェットの資産規模からすれば大けがではないのですが。
バフェット従来から、
事業内容が理解できないものには投資しない
スタンスで、IT企業への投資は行ってこなかったのですが、アップルに投資し始めたり、アマゾンに投資し始めたり、従来とは異なる運用を最近は行っていることは話題になっています。
現在バフェットは88歳、後継者、引退がささやかれ始めています。
一方で、
バフェット流の投資手法は今なお健在!
との見方も根強くあります。
それは4月末、米石油会社オキシデンタル・ペトロリアムへの100億ドルの出資表明です。
同業の米アナダルコの買収を巡り、米シェブロンとの買収合戦争奪戦が激化していましたが、バフェット氏の加勢で株式市場はオキシデンタル優位と判断し、シェブロンは買収計画を撤回したことがありました。
よくバフェットは、
株価が下がるのを楽しみだ!
より割安で買えるチャンスだから!
といっており、これからが、バフェットの本領発揮かもしれません。
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