最短で出世し、経営陣になるためにどうすればよいのか? バフェット&ゲイツ【バリュー投資アカデミー 】
【学生質問】お二人の下には複数の経営陣がいますね。社会人1年生が早く経営陣に加わるには何をすればよいでしょうか? さて、大富豪たちは何と答えたでしょうか?
質問:ケイトリン・バルチャーと申します。保険数理を専攻しています。お二人の下には複数の経営陣がいますね。社会人1年生が早く経営陣に加わるには何をすればよいでしょうか?
バフェット:ひとつ知っておいてもらいたいのですが、才能を持った人物というのは、どこにいても非常に目立つものです。それは例えばIQが200だからとか、そいういう理由ではありません。その人の振る舞いがそう感じさせるのです。
仕事に対する情熱、コミットメント、仕事の質の高さ、周りの人間への接し方等ですね。
あなたが、あなたの予想をはるかに超えるようなこともあるかもしれません。
あたなの好き嫌いに係らず、できるようにしておくと良いことがあります。
しばらく訓練に時間を要するかもしれませんが、人前でできるだけ楽な気分で話せるようにすることです。
これは、50年、60年と長く続く財産であり、ビジネスマンとしての義務です。もし、あなたが人前で話すのが好きではない、恥ずかしいのであれば、それはまた、50年、60年と続きます。これは必要不可欠なスキルです。多くのスキルというのは、ただの人間的なスキルです。
それから、もしあなたが回りの人から良い点を引き出す才能を持っていたら、それは大変貴重な才能です。この才能はIQとは関係なく、他人に対する姿勢から生まれるのです。そういう人は、仕事をするときに他人と競う必要はありません。人の良い点を引き出すことを早くから強く意識すれば、それは莫大な利益をもたらします。
ゲイツ:弊社の場合、昇進のチャンスは入社の3年後からです。そこから始まります。昇進できるのは、まず優れた経営戦略を立てられる人、それからリーダーとしての資質に長けている人です。特定の高い専門性を持っている人も。それぞれの個性にふさわしい昇進の道を提供するようにしています。
一番理想的なのは、率直なであり、この3つのこと(戦略立案、リーダー、高い専門性)が得意な人です。
あなたが組織で上に上るにつれて、特に高い考える力、対人関係が上手く調整力があり、かつ経営戦略にも長けている人物であるかが求められます。
優秀な人材は大勢いますし、個々に飛び抜けた才能を持っている人も少なくありません。ただ、3つを兼ね備えた人というのは、なかなかいないものです。
なぜかわかりませんが。ひとつのことに没頭すると、ほかの面がおろそかになる傾向があるのかもしれません。
3つを兼ね備えていなくても、何か1つが欠けていて、誰かと組んでその穴を埋めることができる人がいれば、いいのですが、そういう人はとても稀です。経営に三アする人を探すとき、うまくそういう人が見つかるといいのですが、難しいです。
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