金融先物の父 メラメド氏コメント:異文化体験が投資眼養う 「若者よ、世界を旅しよう」
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金融先物の父 メラメド氏コメント:異文化体験が投資眼養う 「若者よ、世界を旅しよう」
2018/09/13 日本経済新聞電子版に、金融先物の父 メラメド氏コメントが載りました。
メラメド氏をご存知でない方も多いかもしれません。
メラメド氏は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループ名誉会長で、現在86歳の方です。
農作物中心だったCMEを先端的な金融の先物取引所に発展させた功労者です。
メラメド氏は、ユダヤ人で、親日の方です。なぜなら、若いころに日本人に命を助けられたからです。
1940年当時、日本の外交官、杉原千畝氏の「命のビザ」でナチス・ドイツの迫害から逃れたユダヤ人のひとりなんです。
杉原千畝氏は、自分の命がかかっているのにも関わらず、多くのユダヤ人の命を救ったことで、非常に有名な日本人が誇る偉人です。
ちなみに、メラメド氏は、親日家として知られ、2017年の秋の叙勲で「旭日重光章」を受章しています。
2018/9上旬、日本経済新聞がインタビューを行った際に、以下のコメントを残しています。
自らの歩みを振り返りつつ、以下のようなコメントを残しております。
資産運用を行ううえで、参考になりますので共有いたします。
■格言①
日本人、とりわけ若者に対して
「もっと国際的に開かれた交流をしてほしい。資産運用でも同じこと」
■格言②
資産運用で一定のリスクを取ることは大切だ。
一方、株式のようなリスクを全く取らなければ、資産が増える可能性もなくなる。
まず、自分はどのぐらいリスクを取れるか、定義する必要がある。あまりリスクが大きくて損失が膨らむと、生活を変えなければならない。
メラメド氏が信頼している米著名インベスターのウォーレン・バフェット氏は
『銘柄を頻繁に入れ替えるのでなく、市場のスピードに合わせ長期で保有すればよい』と語っている。
全くその通りだ。
■格言③
旅で国際的な視点を身につけよう
百聞は一見にしかず。旅はテレビや書籍に変えられない貴重な経験を与える
「資産運用は長期で、国際分散を進めたい。その際、世界に目配りする視線で投資することが大切だ。そうした視線を養うためにも、私は若年層に、積極的に海外を旅するのを勧めたい。様々な文化を体験できるからだ。私自身、9歳までに生まれたポーランドからリトアニア、ロシア、米国と渡ったし、今回もポーランド、英国を経由して来日している。国際的な交流ができるようになれば、海外資産運用への理解もより深まり正しい判断ができるだろう」
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